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離岸流の見つけ方・発生しやすい場所と見分け方・サーフの釣り

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離岸流の見つけ方・発生しやすい場所と見分け方・サーフの釣り
 

広大なサーフ、どこにルアーを投げればヒラメやマゴチ、青物といった価値ある一尾に出会えるのか…。

大海原を前に、漠然とキャストを繰り返しては空振り、なんて経験はありませんか?

「今日は魚の気配がないな…」と肩を落とす前に、知ってほしいことがあります。

実は、サーフフィッシングの釣果を劇的に左右する「鍵」が、あなたの目の前に隠されているかもしれません。

それが「離岸流」です。「離岸流が良いとは聞くけど、どうやって見つけるの?」

この記事では、離岸流の見つけ方、発生しやすい場所、そして見分けるための具体的な方法を解説します。

 
 

そもそも離岸流(リップカレント)とは?

そもそも離岸流(リップカレント)とは?

離岸流(リップカレント)とは、海岸に打ち寄せた波が沖に戻ろうとする際に発生する、局所的で強い沖向きの流れのことです。

まるで川のように、岸から沖へと海水が勢いよく払い出される現象を指します。

この流れは、サーフのどこにでも発生するわけではなく、特定の条件下や地形で発生しやすい特徴があります。

 

離岸流アイコン仕組み

仕組み

離岸流の仕組みは、簡単に言えば「海岸に押し寄せた波の海水が、特定の場所を通って、まるで川のように沖へと戻っていく現象」です。

波のエネルギー、地形、そして構造物といった様々な要因が複雑に絡み合って発生しますが、その根本には「海水の自然なバランスを取り戻そうとする動き」があります。(海水の循環)

この仕組みを理解することで、サーフでの釣りにおいて、より安全に、そして状況によっては有利に立ち回ることができるようになるでしょう。

石川県:離岸流発生のしくみ
  1. 波が海岸に向かって押し寄せる(向岸流)
  2. 海岸に打ち上げられた海水が左右へ広がる(並岸流、ヨコヨブ)
  3. 海底地形の変化(深い場所、切れ目)により、戻る水が集中
  4. 強く狭い帯状の流れが沖へ向かって発生(離岸流)※1.へ戻る

離岸流アイコン発生条件

発生条件

離岸流は、特定の海の状況と地形条件が重なることで発生しやすくなります。

具体的には、遠浅な海岸、海岸に直角に築かれた防波堤や突堤の周辺、海岸に平行な砂州(サンドバー)が発達し、その一部が切れている場所などで発生しやすくなります。

また、海岸線が太平洋などの外洋に面しているところも発生しやすいです。

  • 遠浅で海岸線が長い
  • 波の向きが海岸線に対して直角(直角に近い)に入る
  • 海岸に直角に築かれた防波堤や突堤の周辺
  • 太平洋などの外洋に面している海岸

離岸流アイコン見分け方

見分け方
 

離岸流を見分ける最大のコツは、周囲の海面と比べて「何かが違う」場所を探すことです。

具体的には、海岸の窪みや波の砕け方、立ち方の違い、海面の色やザワつき、そしてゴミや泡などの漂流物の動きに注目することで、その存在を炙り出すことができます。

これらのサインは、離岸流という沖へ向かう流れが、周囲の海水や海底の状況に影響を与えている結果として現れるものです。

 

周囲より波が立っていない、または小さい場所

理由: 離岸流が発生している場所では、沖へ向かう強い流れが波の進行を妨げるため、周囲の波が砕けているのに、その部分だけ波が立たなかったり、波の高さが低くなっていたりすることがあります。

 

海面が白く泡立っている、または濁っている筋

理由: 離岸流は強い流れによって海底の砂を巻き上げたり、岸近くの泡や浮遊物を沖へ運んだりするため、帯状に白く泡立っていたり、周囲より濁って見えることがあります。

 

漂流物が沖へ一直線に流れていく

理由: 海藻、ゴミ、流木などが、波の動きとは関係なく、一定の方向に、しかも速いスピードで沖へ向かって流れていく場合、それは離岸流に運ばれている可能性が高いです。

 

海岸線が周囲と比べて窪んでいる所

理由: 「海岸線の窪み」は、地形変化によって波のエネルギーや戻り水が集中し、沖への強い流れが形成されやすい場所とされています。また砂を払いだすので砂浜が硬く感じます。

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離岸流の発生しやすい場所・離岸流はなぜ釣れる?

離岸流の発生しやすい場所・離岸流はなぜ釣れる?

離岸流は、海岸線の形状、海底の地形、人工物の存在、そして波の状況など、様々な要因が複雑に絡み合って発生します。

サーフで釣りを楽しむ際には、これらの「離岸流が発生しやすい場所」を常に意識し、釣行前に地図や現地の状況をよく確認することが大切です。

これらのセオリーを頭に入れてサーフに立てば、あなたは漠然と海を眺めるのではなく、明確な意図を持ってポイントを探し出すことができるようになります。

 離岸流の見つけ方と攻略法

THE CAST様

離岸流アイコン見た目でわかる?

見た目でわかる?

離岸流はその多くが「見た目」の変化として現れるため、注意深く観察すれば十分に判断可能です。

天候や海況によっては非常に微妙なサインしか出さないこともありますが、典型的な離岸流は、周囲の海面とは明らかに異なる様相を呈します。

釣り人にとって、この「目で見てわかる」という事実は、広大なサーフから有望なポイントを絞り込む上で、非常に大きなアドバンテージとなります。

離岸流アイコン離岸流はなぜ釣れる?

離岸流はなぜ釣れる?

離岸流は、海水浴では危険な流れですが、サーフフィッシングにおいて非常に有望な釣り場となることがあります。​

それは、離岸流が魚にとって魅力的な環境を作り出すためです。

離岸流が魚を引き寄せる主な理由として、以下の点が挙げられます。

 

ベイトフィッシュ(餌となる小魚)が集まりやすい

離岸流は、岸近くのプランクトンや小魚などの餌を巻き込み、沖へと運びます。

これを追って、ヒラメやマゴチといったフィッシュイーターが集まりやすくなります。

 

潮目(潮の流れの変化)ができやすい

離岸流とその周辺では、潮の流れが変化しやすく、潮目が形成されやすいです。

潮目は、プランクトンが集まりやすく、それを目当てに様々な魚が集まる好ポイントとなります。

 

酸素と栄養が豊富

離岸流は、海底の砂を巻き上げると同時に、水中の酸素や栄養分を攪拌する効果もあります。

このような環境は、魚にとって快適で活性が高まりやすいと考えられます。

 

地形の変化

離岸流が発生しやすい場所は、海底の地形が変化していることが多く、魚にとって身を隠す場所(ストラクチャー)であり、エサを待ち伏せするのに絶好のポイントとなります

「切れ目」や「深み」が形成されており、回遊魚が沿岸に入りやすい“導線”ともなります。

離岸流アイコンアプローチ

アプローチ

離岸流の幅は10~30メートル程度と広くはありません。底部をかき出しながら沖へ流れているため、周囲よりも水深があります。

離岸流によってできた溝やエグレに対してルアーを引いていきます。

表層や中層、ボトムとキャスト角度も変えながら多角的にアプローチしていきます。

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離岸流の見つけ方・発生しやすい場所と見分け方・サーフの釣り まとめ

離岸流の見つけ方・発生しやすい場所と見分け方・サーフの釣り まとめ

広大なサーフ、どこを狙えば良いか迷いますよね?

そんな時、釣果を大きく左右するのが「離岸流(リップカレント)」です。

この沖へ向かう強い流れを理解し、見つけ出し、的確に攻めることができれば、あなたのサーフフィッシングは間違いなくネクストレベルへと進化します。

離岸流とは、岸に打ち寄せた波が沖へ戻る際に発生する強い流れで、ベイトやプランクトンを巻き込みながら沖へと運ぶ性質を持ちます。

この流れに沿ってフィッシュイーターも集まるため、的確に見つけて釣りのアプローチを取ることができれば、釣果アップが大いに期待できます。

初めてのサーフでは特に、離岸流の存在を意識し、安全に釣りを始めることが大切です。

プランクトンやベイトフィッシュが流れによって集められ、それを捕食する大型魚が寄ってきます。

離岸流は砂州の切れ目や海底の溝など、魚が付きやすい地形変化とセットになっていることが多いです。

魚たちはこの流れを利用して効率よく移動し、エサを探します。

  • 遠浅で海岸線が長い
  • 波の向きが海岸線に対して直角(直角に近い)に入る
  • 海岸に直角に築かれた防波堤や突堤の周辺
  • 太平洋などの外洋に面している海岸

離岸流を見分ける最大のコツは、周囲の海面と比べて「何かが違う」場所を探すことです。

見た目には穏やかに見えることもあるが、波・泡・水色などに注目すれば視覚的に見分けることができます。

海面に特徴的なサインを残すため、熟練した観察である程度予測・発見することが可能です。

  • 周囲より波が立っていない、または小さい場所
  • 海岸線が周囲と比べて窪んでいる所
  • 海面が白く泡立っている、または濁っている筋
  • 漂流物が沖へ一直線に流れていく

離岸流を理解し、見つけ、そして攻略する。

この一連の流れをマスターすれば、サーフフィッシングはもっと深く、もっとエキサイティングになるはずです。

自然と魚が集まりやすいポイントを自ら見極められるようになれば、サーフ釣りは一気に楽しくなります。

ぜひ、次の釣行でこれらの知識を活かし、素晴らしい一尾を手にしてください!

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離岸流の見つけ方・発生しやすい場所と見分け方・サーフの釣り FAQ

まず「分かりやすい変化」から探しましょう!少し高い場所から海岸全体を見渡し、海岸線に川の流れ込みや突堤がないか、大まかに見ておくと良いでしょう。「波の様子」「海の色」「ゴミの動き」に変化がないか探します。波打ち際の砂が大きくえぐれている場所なども、流れがあるサインかもしれません。
離岸流の幅の端から対角線上にルアーを投げてみます。流れに乗せて、魚がいそうな場所(流れの脇やヨレ)を自然に通過させるイメージです。ルアーの種類やウエイトを替えながら、表層からボトムまで細かく探っていきましょう。
波打ち際を海岸に沿って平行に見ます。凹凸の海岸地形の、凹窪んでいる所の海上に白波がたっていない、または波の形がまわりと違う場合、そこに離岸流が発生している可能性があります。

 
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