「トビウオ」の飛んでる姿を見たことはありますか?
大きな胸びれを使って、海面を滑空する能力を持ち、Flying fishと呼ばれるまさに「空飛ぶ魚」!
とはいえ、「刺身はまずいのでは?」「どうやって食べればいいの?」と疑問を持つ方も多いはず。
この記事では、刺身で美味しく食べるコツから、塩焼きやフライパン一つでできる絶品レシピまで、実際に釣って食べてきた経験をもとに詳しく解説します。
「あれ、トビウオってこんなに美味しかったんだ!」と驚くことになるはずです。
鮮度を活かせる調理法を知れば、トビウオは食卓の主役になります。
トビウオは、その名の通り、大きな胸びれを広げて海面を滑空する姿が特徴的で、その距離は数百メートルに及ぶこともあります。
夜間、光に集まる習性があり、それを利用した漁法も各地にあります。
和歌山県串本町の「町の魚」や、島根県の「県の魚」にも指定されています。
トビウオは、ダツ目トビウオ科に属する海水魚です。
日本近海では、30種類ほどが存在し、トビウオ科全種の総称でもあります。
「トンボに似ているから」という説や「胸ビレを広げて滑空する」ことが名前の由来とされています。
体長 | 40cm前後まで成長 |
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体色 | 背は藍色、腹は白い |
体型 | 細い筒状の逆三角形の断面 |
生息域 | 近海沿岸の表層を回遊 |
食性 | 動物プランクトン など |
胸ビレ | 発達して著しく大きい |
尾ビレ | 下方は、上方に比べ著しく長く伸びる |
漢字 | 飛魚、鰩、𩹉 |
地方名 | アゴ、ホントビ、トッピー など |
トビウオが海面を滑空する姿は、釣り人だけでなく多くの人々を魅了します。
彼らが空を飛ぶ理由は、主に外敵から逃れるための「生存戦略」による進化の形なのです。
水中では、スピードの敵わない動きの相手から身を守るため、空中に飛び出して回避行動を取っています。
尾びれを海面で激しく振って助走し、空中に飛び出すと同時に、翼のように進化した大きな胸びれを広げます。
この胸びれで揚力(浮かび上がる力)を得て、グライダーのように滑空します。
種類によっては、腹びれも広げて安定性と飛距離を高めます。
トビウオは九州・四国・沖縄地方を中心に、全国各地で食べられている魚です。
暖かい海流に乗って回遊する魚のため、黒潮や対馬暖流の影響を受ける日本の沿岸部、特に九州、山陰、四国、伊豆諸島、南西諸島などが主要な漁場となります。
新鮮なトビウオが手に入りやすいため、刺身や郷土料理の食材として日常的に利用されてきた歴史もあります。
あご出汁とは、トビウオを焼いて乾燥させた「焼きあご」からとる出汁のことで、特に西日本を中心に古くから親しまれている伝統的な旨味調味料です。
「あごが外れるほど美味しい」ということから、「あご出汁」と呼ばれるようになったという説もあります。
雑味やクセが少なく、上品な香りと深いコクを持つ旨味が特徴で、様々な料理に活用できます。
トビウオは淡白でクセが少なく、刺身も塩焼きも美味しく食べられる魚です。
鮮度が落ちやすい魚でもあるため、鮮魚としては主に地場で消費されることの多い魚です。
新鮮なトビウオは、白身と青魚の中間のような味わいで、クセのない淡白さの中に、上品な旨味とほんのりとした甘みがあります。
MBC南日本放送様
トビウオの刺身は、鮮度が要であり消費地以外では、なかなか手に入れにくい素材です。
島根県では、新鮮なトビウオを刺身で食べるのが一般的です。
地元では「アゴ」と呼ばれ、刺身やたたきなど、様々な調理法で楽しまれています。
トビウオはグリルがなくても、フライパンで手軽に塩焼きにでき、香ばしくふっくらと美味しく仕上がります。
フライパンに薄く油を引くことで、皮が焦げ付きにくく、香ばしく仕上がります。
焼く1時間くらい前に、振り塩をしてから蓋をしてじっくりと焼き上げると、淡泊な味わいの中にうま味の豊かさが感じられる一品です。
「とびっこ(とびこ)」とは、トビウオの卵を加工した食材で、プチプチとした食感とほんのり塩味が特徴です。
主に軍艦巻きやサラダのトッピングとして使われ、日本だけでなく海外でも人気があります。
とびっこは、塩漬けや調味液漬けにした状態で流通しており、様々な料理に手軽に利用できます。
トビウオのから揚げは、シンプルながら旨味と食感を存分に楽しめる調理法です。
特に小型の個体や鮮度の高いものを使えば、頭から骨までまるごと食べられ、調理の手間も少なく経済的です。
子どもから大人まで好まれる味で、おつまみにもおかずにもピッタリです。
トビウオといえば、空を飛ぶように海面を滑空する姿で有名ですが、釣り人にとっては「食べて美味しい魚」としても注目すべき存在です。
とはいえ、「刺身はまずいのでは?」「どうやって食べればいいの?」と疑問を持つ方も多いはず。
トビウオの味わいや調理法について、釣りの現場と実食を重ねてきた視点からお伝えしました。
空を飛ぶ理由は、主に外敵から逃れるための「生存戦略」による進化の形なのです。
空中に飛び出すと同時に、翼のように進化した大きな胸びれを広げます。
この胸びれで揚力(浮かび上がる力)を得て、グライダーのように滑空します。
暖かい海流に乗って回遊する魚のため、黒潮や対馬暖流の影響を受ける日本の沿岸部、特に九州、山陰、四国、伊豆諸島、南西諸島などが主要な漁場となります。
新鮮なトビウオが手に入りやすいため、刺身や郷土料理の食材として日常的に利用されてきた歴史もあります。
トビウオの身は、脂の少ないさっぱりとした上品な味わいで、鮮度が良ければ刺身でも美味しくいただけます。
白身と青魚の中間のような味わいで、クセのない淡白さの中に、上品な旨味とほんのりとした甘みがあります。
魚卵である「とびっこ」は珍味として高値で売買されています。
トビウオは鮮度が落ちやすい魚でもあるため、鮮魚としては主に地場で消費されることの多い魚です。
また、夜間には光に集まる習性があるので、網で簡単にすくえるかもしれません。
新鮮なトビウオは淡白でクセが少なく、刺身も塩焼きも美味しく食べられる魚です。
ぜひ、自らゲットしたトビウオで、トビウオ尽くしのお料理をご堪能下さい!
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