「ショウサイフグ」釣ったことはありますか?
トラフグと、まではいかないでも、フグの旨味を存分に味わえる魚です。
船宿さんで身欠きにしてもらい、家に帰って薄造りで食べてみると「あれ、味がない」と思った経験はありませんか?
この記事では「寝かせて熟成」することで旨味や食感の変化について、明確な答えが得られます。
ショウサイフグの刺身にがっかりした経験があるなら、ぜひ最後まで読んでみてください。
ショウサイフグは、釣り人にも料理人にも親しまれる人気の食用フグです。
ただし、毒のある部位を正しく処理する必要があるため、調理には資格者の手によるものを食すのが原則です。
釣って楽しみ、食べて美味しい、冬の代表的なターゲット魚種の一つといえるでしょう。
ショウサイフグは、フグ目フグ科に属する海水魚です。
その体の細かい斑点模様が、波の泡や潮騒といった海のイメージを連想させることに由来していると考えられています。
漢字で「潮際河豚」「潮前河豚」と書くことも、その由来を裏付けています。
体長 | 大型は30cmを超える |
---|---|
体形 | 断面が丸く円滑 |
体色 | 背は茶地に濃褐色の斑紋、腹は白い |
特徴 | 体表にトゲはなく、尻ビレは白い |
生息域 | 沿岸砂地底、岩礁周り底部 |
食性 | 小型の甲殻類や小魚 など |
漢字 | 潮際河豚 |
地方名 | ナゴヤフグ、コガネフグ など |
ショウサイフグの毒は肝臓・卵巣・腸・皮などに含まれており、これらの部位は非常に強い毒性(テトロドトキシン)を持つため絶対に食べてはいけません。
これは青酸カリの約1000倍の毒性を持つ神経毒で、非常に微量でも人間に致死的な影響を及ぼします。
釣ったショウサイフグを捌く際は、必ずフグ調理の免許を持った専門の有資格者に依頼するようにしてください。
ショウサイフグの安全に食用とされているのは、筋肉と精巣(白子)のみです。
フグの調理は、資格を持ったフグ専門の調理師にお願いしましょう。
また、フグの種類に関わらず、卵巣、肝臓等の内臓は絶対に食べてはいけません。
徳島県:危険です! フグの素人調理ショウサイフグは、釣ってすぐよりも数日寝かせて熟成することで本来の旨みが引き出される魚です。
特に刺身として味わうなら、寝かせるひと手間が、仕上がりを格段に高めてくれます。
鮮度管理は徹底し、自身の好みに合わせて熟成の時間を調整することが大切です。
TM動画様
船宿さんで身欠きに加工されたショウサイフグの身は、筋肉質でしっかりしており、釣り直後は硬さが強く、旨味も控えめです。
一般的に魚は、死後硬直を経て、自己消化酵素の働きでタンパク質が分解され、旨味成分であるアミノ酸が増加します。
そのため、冷蔵で熟成させると筋繊維がほぐれ、身のしっとり感や旨味が出て、より美味しくなる傾向があります。
ショウサイフグの薄造りは、安全な処理が前提の上で、釣り人にも楽しめる絶品の食べ方です。
うまく熟成させ、丁寧に切り出せば、お店顔負けの「てっさ」が自宅でも味わえます。
ポン酢と薬味のネギやもみじおろしとの相性も抜群で、もっちりとした歯ごたえと、ふわっと広がる甘味を実感できます。
ショウサイフグのちり鍋は、冬場にぴったりな温まる料理で、フグ本来の淡白な美味しさを引き立てる定番レシピです。
ショウサイフグは「トラフグ属」に属するだけあって、アラや身から良い出汁が取れます。
身のプリプリとした食感と、口の中に広がる上品な旨味がたまりません。
ショウサイフグは、刺身でも鍋でも楽しめる釣り人にとって人気のターゲットです。
とはいえ、「刺身の味がまずい?」「釣ってすぐより寝かせると美味しくなる?」といった疑問の声も少なくありません
結論から言えば、ショウサイフグは釣ってすぐよりも数日寝かせて熟成させることで、甘みと旨みが引き出され美味しくいただけます。
釣りたてのショウサイフグは歯ごたえこそありますが、やや水っぽさがあり、旨味の面で物足りなく感じることもあります。
しかし、冷蔵庫で熟成させることで、身がしっとりとし、甘味やうま味が格段に増します。
この熟成過程は、うま味成分の増加が確認されており、理にかなった方法です。
船宿さんで身欠きに加工されたショウサイフグの身は、筋肉質でしっかりしており、釣り直後は硬さが強く、旨味も控えめです。
一般的に魚は、死後硬直を経て、自己消化酵素の働きでタンパク質が分解され、旨味成分であるアミノ酸が増加します。
そのため、冷蔵で熟成させると筋繊維がほぐれ、身のしっとり感や旨味が出て、より美味しくなる傾向があります。
熟成させたショウサイフグは、まさに万能食材。その真価を味わうには、まずは薄造りでご賞味下さい。
薄くスライスすることで、身の硬さが和らぎ、口の中で繊細な旨味が広がりやすくなります。
また、刺身だけでなく、ちり鍋も身やアラから出る上品な出汁を堪能できる料理の一つです。
釣ったフグは必ず専門の船宿や店舗に処理を依頼してください。
安全に楽しむことこそ、釣り人の責任です。
釣って終わりではなく、その先の「食」まで探求することで、釣りの世界はもっと深く、面白くなります。
正しい知識を身につけ、ショウサイフグという魚が持つ本当の価値を、ぜひあなたの手で引き出してあげてください。
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