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ハコフグ(かっとっぽ)の食べ方は味噌焼き?料理に毒性は?

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ハコフグ(かっとっぽ)の食べ方は味噌焼き?料理に毒性は?
 

釣りをしていると、時々ユニークな形のハコフグ(かっとっぽ)に出会うことがありますよね。

しかし、「これって食べられるの?」と疑問に思ったことはありませんか?

また、「毒があるって聞いたけど大丈夫?」と、不安や興味を抱く方も多いでしょう。

この記事を読めば、ハコフグの毒がどこにあるのか、どの部分が安全なのかが分かり、安心して美味しく食べられるようになります。

毒があるからといって、むやみに恐れるのでなく、正しい知識で正しく恐れましょう。

 
 

そもそもハコフグ(かっとっぽ)とは?どんな魚なの?

そもそもハコフグ(かっとっぽ)とは?どんな魚なの?

ハコフグは、ユニークな外見と美味しい食味を持つ魅力的な魚ですが、同時に毒性を持つため、安易な自己流調理は非常に危険です。

安全に楽しむためには、専門的な知識と技術が必要であることを覚えておきましょう。

 

ハコフグアイコン生態と特徴

生態と特徴

ハコフグは、フグ目ハコフグ科に属する海水魚です。

全身が硬い骨板で覆われた四角い体型が特徴的な海水魚で、浅い岩礁域に生息し、単独で行動することが多いです。

体長 30cm前後まで成長
体色 黄褐色に六角形の網目模様
体型 四角形の箱状
生息域 沿岸部の岩礁域
食性 甲骨類や多毛類、貝類 など
漢字 箱河豚
地方名 かっとっぽ、コンゴウ、カトッポ など
 

ハコフグアイコンフグの毒性は?

フグの毒性は?

ハコフグは、フグ毒として一般的に知られる「テトロドトキシン」は持っていません。

フグ毒とは異なる毒性を持つため、正しい知識での取り扱いが重要です。

ハコフグアイコンパリトキシン

パリトキシン

ハコフグの地域性や、餌を食べる環境の影響で、毒を持つ可能性があります。

内臓に神経毒のパリトキシンが、含まれている個体が確認されたため、肝臓や卵巣は現在、食用が禁止されています。

パリトキシンと呼ばれる毒素が体内に蓄積する場合があるため、捕獲場所や個体によるリスクを理解することが重要です。

パリトキシン様毒とは

環境中でのパリトキシンの動態は、まだ完全には解明されていませんが、第一生産者は「有毒渦鞭毛藻」の藻類であると考えられています。

藻類は、スナギンチャクや小型の甲骨類や二枚貝に付着・蓄積され、ハコフグ等の魚はそれらを餌として捕食します。

結果として、その魚に生物濃縮としてパリトキシンが溜まり、その魚を人間が食べることで中毒を起こす、と考えられています。

パリトキシン様毒:厚生労働省

パリトキシン中毒は「横紋筋融解症」を起こし、心臓や呼吸器への影響が強く、嘔吐や下痢、筋肉痛、さらには心停止などの重篤な症状を引き起こすことがあります。

沖縄や、南日本の一部地域で捕獲された魚に注意が必要とされています。特に、毒素を溜め込む肝臓の摂取は控えるべきです。

ハコフグアイコン皮膚にも毒

皮膚にも毒

ハコフグは、皮膚から「パフトキシン」という毒性物質を体表から分泌します。

パフトキシンは、ハコフグが危険を感じた際に分泌され、他の魚を寄せ付けないための防御手段と考えられています。

この毒は水溶性で、他の魚を死滅させるほどの強い毒性を持ちます。飼育環境下では、ハコフグ自身もこの毒によって死亡するケースが報告されています。

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ハコフグ(かっとっぽ)の食べ方は味噌焼き?

ハコフグ(かっとっぽ)の食べ方は味噌焼き?

ハコフグ(かっとっぽ)は、特に長崎県五島列島で「味噌焼き」として親しまれています。

しかし、内臓には毒性の可能性があるため、調理の際には専門的な知識と適切な処理が必要です。

素人判断での調理は避け、専門的な知識と技術を持つ人に調理してもらうか、信頼できる料理店で味わうようにしましょう。

 ハコフグを美味しく食べてみた

野食ハンター茸本朗様

ハコフグアイコン食べれる部位は?

食べれる部位は?

厚生労働省の自然毒のリスクプロファイルによると、ハコフグの可食部位は、筋肉(身)と精巣です。

以前の味噌焼きは、肝を使用した調理が主流でしたが、肝部分に毒性をもつ個体が出現したため、味噌焼きの材料として楽しまれてきた肝の使用が禁止になっています。

近畿釣り情報hiro 箱鰒食す人間

しょうがないですが残念です

ハコフグアイコン調理師免許いるの?

調理師免許いるの?

ハコフグを「販売」または「提供」する場合、都道府県条例で調理師免許が必要となる場合があります。

長崎県五島列島では、かつては家庭で一般的に食されていましたが、現在では毒性のリスクが指摘されており、ふぐ調理師免許を持つ専門の調理師が適切に処理したものを提供することが推奨されています。

自分で釣ったハコフグを、自己責任で「個人的に消費」する分には、必ずしも調理師免許は必要ありません。

ハコフグアイコン味噌焼き

味噌焼き

「かっとっぽの味噌焼き」は、五島列島の豊かな海の恵みと伝統的な調理法が融合した郷土料理です。

ハコフグの四角い骨盤を器にして、味噌やネギなどを詰めて焼き上げ、その独特の風味と食感は、一度味わうと忘れられない魅力を持っています。

味噌の甘味と辛味に、ハコフグから溶け出した濃厚な旨味、さらには香ばしさも加わり、焼酎などのお酒との相性も抜群です。

ハコフグアイコン飼育

飼育

ハコフグは、ユニークな外見とゆったりとした泳ぎで観賞魚として人気があります。

しかし、飼育にはいくつかの注意点があり、初心者には難しいとされることもあります。

 

水質の急変に弱いため、ろ過能力の高い水槽を用意

危険を感じると毒を分泌するため隠れ家となる岩やサンゴなどを設置

人工飼料だけでなく、生きた餌や冷凍餌も与える

ハコフグは、独特の箱型の体と愛らしい顔つきで、見ているだけで癒やされます。

愛らしいハコフグを飼育して、癒やしの空間を作ってみませんか?

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ハコフグ(かっとっぽ)の食べ方は味噌焼き?料理に毒性は?まとめ

ハコフグ(かっとっぽ)の食べ方は味噌焼き?料理に毒性は?まとめ
 

ハコフグ(かっとっぽ)は、その可愛らしい見た目からは想像できないほど美味しく、特に味噌焼きは漁師町で愛される絶品です!

しかし、毒性を持つため、安易に手を出してしまうのは非常に危険です。

この記事では、ハコフグを安全に美味しく味わうための情報をまとめました。

 

生態と特徴

ハコフグは、フグ目ハコフグ科に属する海水魚で、主に温暖な地域の浅い海に生息しています。

特徴的な箱型の体と愛らしい顔つきが人気ですが、皮膚や内臓に毒性を持つことが知られています。

ハコフグの毒性

ハコフグは、フグ毒として知られるテトロドトキシンは持っていませんが、パリトキシンとパフトキシンという別の毒性物質を持っています。

特に、内臓にパリトキシンという毒性を持つ個体が存在し、肝臓と卵巣は食用不可です。

 

食べられる部位

ハコフグで、食用を認められている部位は、筋肉と精巣の部分です。

調理師免許について

ハコフグを販売・提供する場合は、都道府県条例でフグの調理師免許が必要となる場合があります。

しかし、自分で釣ったハコフグを個人的に自己責任で消費する分には、必ずしも免許は必要ありません。

自己責任で喫食する場合は、人には食べさせない!(中毒の場合、法律違反の可能性)

安全に美味しくいただくために

  • 新鮮なハコフグを選び、適切な下処理を行う
  • 加熱調理する場合は、十分に熱を通す
  • 素人判断での調理は絶対に避け、専門の知識を持つ人に調理してもらう
  • 不安な場合は、無理に調理せず諦める
  • 自己責任で捌いて喫食し、人には振る舞わない

代表的な、かっとっぽの味噌焼き

五島列島の豊かな海の恵みと、伝統的な調理法が融合した郷土料理です。

ハコフグの四角い骨盤を器にして、味噌やネギなどを詰めて焼き上げ、その独特の風味と食感は、一度味わうと忘れられない魅力を持っています。

  • かっとっぽ味噌焼き

ハコフグで、過食が認められている部位は筋肉と精巣です。

肝や卵巣は、食用不可の部位なので、絶対に食べないようにしましょう。

ハコフグは、正しく調理すれば、非常に美味しい魚です。

もしくは、愛らしいハコフグを飼育して、癒やしの空間を作ってみませんか?

 
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ハコフグ(かっとっぽ)の食べ方は味噌焼き?料理に毒性は?FAQ

体調に異変を感じたら、すぐに医療機関を受診してください!ハコフグは美味しいですが、安全第一で楽しむようにしましょう。
一概には言えず、環境下での個体差によります。過去に、ハコフグのパリトキシン中毒が、発生したことのある地域での、個体の喫食は避けたほうが安全です。
飲食店での提供は違反になりますが、自分で捕獲して喫食する分は、必ずしも違反ではありません。しかしながら、自分以外の人に、喫食させる行為は法律違反となり逮捕される可能性があります。

 
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