カサゴ(ガシラ)を釣ったことはありますか?
穴釣りや探り釣りの経験のある方なら、その姿をご覧になられたかと思います。
釣り上げたものの「味は美味しいの?」「高級魚って本当?」と思ったことはありませんか?
この記事では、実際の味わいや値段の相場、寄生虫についてを解説し、釣り人が知って得する情報をお届けします!
釣りの楽しさをより深く味わうために、ぜひ最後までご覧ください。
カサゴ(ガシラ)は、日本の沿岸部に広く分布し、初心者からベテランまで楽しめる釣りの定番ターゲットであり、その美味しい白身は家庭料理にも最適です。
生息域や生態を知ることで釣果を上げられるとともに、釣った後の調理でも楽しみが広がります。
これから釣りを始める方にもおすすめの魚種と言えるでしょう。
カサゴはスズキ目メバル科に属する海水魚です。
珍しい卵胎生の魚種で、お腹の中で卵から稚魚が孵化し、海中に出産します。
体長 | 大きくても30cm程 |
---|---|
体色 | 暗褐色や赤褐色 |
体型 | 頭部が大きく側扁 |
生息域 | 沿岸の岩礁域 |
食性 | 甲殻類や小魚 など |
強い棘 | 頭部、背ビレ、腹ビレ、尻ビレ |
模様 | 不明瞭な斑紋がまだらに入る |
漢字 | 鮋・笠子・瘡魚 |
地方名 | ガシラ、あらかぶ、ホゴ など |
海の天然のカサゴには、寄生虫が存在する場合がありますが、適切に処理すれば安全に食べられます。
主に、体表や卵巣に寄生していることが多く、目視での確認が重要です。
カサゴにはアニサキスが寄生する可能性がありますが、他の魚種に比べてそのリスクは低いとされています。
東京都健康安全研究センターの調査では、3検体のカサゴを検査した結果、アニサキスの検出率はゼロでした。
しかし、「アニサキスはいない」と決めつけないで、「いるかもしれない」と疑って、よく確認することが重要です。
お刺身など生食する際は、特に注意して目視する必要があります。
出典:魚種別アニサキス検出状況(平成24年4月から令和2年3月まで)カサゴの刺身は、透明感のある上品な白身で、ほんのりとした甘みと旨みのある味わいが楽しめます。
捌く前に、鋭いヒレをハサミで切り取ってから、作業すると怪我のリスクが減ります。
頭が大きいため、サイズの割に歩留まりが悪いので、25cm以上の個体で造るのが良きです。
カサゴの値段は、漁獲量と市場における需要に基づいています。
季節やサイズ、鮮度によっても値段は大きく異なります。
鮮度:野締め < 鮮魚 << 活魚
上記の表は、豊洲市場のカサゴの取扱実績になります。
カサゴの価格は、夏に高値を付けているのがわかります。
相場の価格は、市場の需要と供給のバランスで決まるので、
需要がある=〝味がいい” (値が上がる)と考えられます。
カサゴは、漁獲地域を除く、都会のスーパーや鮮魚店で見かけることは、ほぼありません。
その理由として、カサゴは岩礁帯や人工構造物周辺に生息し、漁として効率的ではありません。そのため漁獲量が少なくなります。
その結果、釣りではお馴染みのカサゴの市場価格は、味の良さと需要の高さから高値がつく高級魚になってしまうのです。
カサゴは、その上品な白身を活かした、様々な調理法で美味しくいただけます。
刺身はもちろん、煮付け、唐揚げ、汁物(味噌汁や潮汁)など幅広い調理法で美味しく楽しめます。
銀座渡利様
カサゴの刺身は、白身魚特有の上品な甘みと適度な弾力のある歯ごたえが魅力です。
アレンジで、湯引きや炙り刺しを薬味との組み合わせで、さらに美味しさが引き立ちます。
個人的には、皮付きの湯引きが好みです
カサゴの煮付けは、この魚の代表的な料理のひとつであり、人気を集める調理法です。
その上品な白身と、甘辛い煮汁が絶妙に絡み合い、ご飯が進むこと間違いなしの絶品料理です。
一尾ごと煮付けることで、頭や骨から出汁がよく出て、煮汁の味わいも格別です。
食べ終わったら骨湯(こつゆ)を楽しみます
カサゴの味噌汁は、カサゴから出る上品な出汁と、味噌の風味が絶妙にマッチし、心も体も温まる一杯です。
釣った後の身を余すことなく美味しくいただける、釣り人にとって最高の贅沢とも言えるでしょう。
1尾丸ごとをぶつ切りにして、根菜と煮出すことで一層味わいがよくなります。
濃厚な出汁が味噌の風味とよく合います
カサゴの唐揚げは、手軽な調理法でありながら魚の旨味を存分に楽しめる料理です。
小型のものは丸のまま、大型のものは両側を背開きにし、片栗粉をまぶしてじっくり揚げていきます。
ビールが止まりません!相性抜群です
「カサゴの刺身って、本当に美味しいの?」「自分で釣った魚、どれくらいの価値があるんだろう?」
釣り上げたときの興奮もつかの間、カサゴを前にすると、そんな疑問や不安が頭をよぎることはありませんか?
カサゴの刺身は「まずい」と感じる人は少なく、多くの方に「上品で美味しい」と評価されています。
愛嬌のある見た目と、釣りやすさから釣り人から人気があります
カサゴは、日本沿岸に広く生息する、岩礁域を好む肉食性の魚です。
「ガシラ」は関西での呼び名で、地域によっては「ホゴ」「アラカブ」などとも呼ばれます。
海の魚には、様々な寄生虫が生息しています。カサゴにも寄生虫がいる可能性はゼロではありません。
カサゴにはアニサキスが寄生する可能性がありますが、他の魚種に比べてそのリスクは低いとされています。
東京都健康安全研究センターの調査では、3検体のカサゴを検査した結果、アニサキスの検出率はゼロでした。
しかし、「アニサキスはいない」と決めつけないで、「いるかもしれない」と疑って、よく確認することが重要です。
お刺身など生食する際は、特に注意して目視する必要があります。
出典:魚種別アニサキス検出状況(平成24年4月から令和2年3月まで)カサゴの値段は、漁獲量と市場における需要に基づいています。
季節やサイズ、鮮度によっても値段は大きく異なります。
鮮度:野締め < 鮮魚 << 活魚
街なかのスーパーや鮮魚店で見かけることは、ほぼありません
カサゴは白身魚特有の淡白でクセのない味が特徴で、適度な弾力と甘みが刺身に最適です。
ただし、鮮度が重要であり、釣りたてを活かすことで最高の味わいを楽しめます。。
カサゴは、釣り人にとって非常に身近で魅力的な魚です。
適切な処理と調理を行うことで、その美味しさを最大限に楽しむことができます。
自分で釣った魚は、市場に出回る魚に比べて、鮮度が良く、格別な味わいを楽しめます。
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