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カタボシイワシはまずい?美味しい食べ方は?サッパとの違い

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カタボシイワシはまずい?美味しい食べ方は?サッパとの違い
 

「カタボシイワシ」をご存知ですか?

もともとは南方系の魚ですが、近年の温暖化の影響でその姿を見ることができる「第四のイワシ」と称される魚です。

サッパに似た見た目で「これ、食べても美味しいの?」と迷ったことはありませんか?

この記事では、カタボシイワシはまずいのか、美味しく食べる方法を釣り人の体験と交えて解説します。

さらに、よく似たサッパとの違いも写真や特徴でわかりやすく整理。もう釣れた瞬間に迷うことはなくなります。

 
 

そもそも「カタボシイワシ」とは?どんな魚なの?

そもそも「カタボシイワシ」とは?どんな魚なの?

カタボシイワシは、太平洋沿岸で近年増えてきた南方系ニシン科の魚です。

暖かい海域を中心に分布し、日本では2000年代以降に広まっています。

脂乗りの良い秋以降は味も評価され、「捨てるには惜しい魚」として釣り人にも注目されています。

三重県:「いわし」であって、「いわし」でない
 

カタボシイワシアイコン生態と特徴

生態と特徴

カタボシイワシは、ニシン目ニシン科に属する海水魚です。

鰓蓋骨(肩)の部分に小さな黒点があるため、その名の由来になっています。

 
体長 成魚は20~25cm
体型 細長く側扁する
体色 背は黒青色、腹は銀白色
生息域 本州太平洋側の沿岸、日本海側の若狭湾より西岸
特徴 鰓蓋後端にわずかな黒色班
ウロコ 硬く大きく、稜鱗がきつめ
地方名 ホネイワシ
漢字 肩星鰯

カタボシイワシアイコンサッパとの違い

サッパとの違い

カタボシイワシとサッパは、見た目が似ているものの、背の色・体型・サイズ・味のいずれにも違いがあります。

釣った時や市場で見かけた際、黒斑の位置をチェックするだけで識別でき、カタボシイワシは脂ののった美味な魚として、釣り人の注目株です。

見た目の細かな違いや生態の特性を理解することで、これらの魚をより深く知ることができます。

 
カタボシイワシ サッパ
分類 ニシン目ニシン科 ニシン目ニシン科
体長 25cm前後まで成長 15cm前後まで成長
体色 背が黒青色で腹は銀白色 全体に銀色
身体特徴 鰓蓋後端にわずかな黒色班 鰓蓋後ろの胴体に黒色班
生息域 沿岸を回遊 浅めの内湾砂泥域
食味 秋から脂が乗り旨味が強い カタボシよりもサッパリ
美味しい食べ方 酢漬けや塩焼き 瀬戸内名産ままかりの酢漬け
 

カタボシイワシアイコン味はまずいの?ウロコと小骨

味はまずいの?ウロコと小骨

カタボシイワシは、正しく処理すれば風味は程よく、旨味十分の「美味しい魚」です。

ただし、ウロコと小骨の処理が不十分だと「まずい魚」の印象に変わってしまうため、丁寧な下処理は必須です。​

手間をかける価値のある魚なので、調理の前に覚悟を持って挑むのがおすすめです。

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小骨対策「カタボシイワシ」の美味しい食べ方

「カタボシイワシ」の美味しい食べ方

カタボシイワシは、その特徴である小骨さえ上手に処理すれば、非常に美味しく食べられる魚です。

特に、骨切りした塩焼きのシンプルな風味や、酢じめ、背越しなどの骨ごと食べられる旨味の良さを最大限引き出せる魚です。

釣果を持ち帰った際にはぜひ挑戦して、その素材感と旨味を存分に楽しんでください。

 カタボシイワシを食す

野食ハンター茸本朗様

カタボシイワシアイコン酢締め

酢締め

カタボシイワシの酢締めは、生臭みを和らげつつ、凝縮された旨味とさっぱりとした後味が楽しめる一品です。

ママカリの酢締めに似た食感と旨味を楽しむことができ、小骨問題と生食のリスクを同時に解決できる優れた調理法です。

これまでリリースしていた魚が、日本酒や白ワインにぴったりな最高の「肴」に変わる感動を、ぜひ味わってみてください。

カタボシイワシアイコン揚げ焼き

揚げ焼き

カタボシイワシの揚げ焼きは、小骨が多いという弱点を補いつつ、手軽に美味しく調理できる優秀な方法です。

高温で揚げ焼きにすることで骨がカリッとなり、香ばしさが加わるため、今まで骨の多さでカタボシイワシを敬遠していた方にも自信をもっておすすめできます。

少量油の片付けも楽なので、釣ったその日にサッと調理して旨味をぜひ味わってみてください。

カタボシイワシアイコン背越し

背越し

カタボシイワシの背越しは、釣れたばかりの鮮度が最高の状態でしかできない、刺身にも劣らない絶品の食べ方です。

三枚に卸して腹骨を除いた身を、数ミリ間隔で骨ごと薄切りにする背越しにすることで、小骨が気にならなくなり、コリコリとした独特の食感を楽しめます。

じわりと旨味の広がる、生のカタボシイワシが持つポテンシャルを味わえるのは、釣り上げた者だけの特権です。

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カタボシイワシはまずい?美味しい食べ方は?サッパとの違い まとめ

カタボシイワシはまずい?美味しい食べ方は?サッパとの違い まとめ

釣り場でサビキ釣りをしていると、時折混じって釣れるカタボシイワシ。

「サッパ(ママカリ)に似てるけど、骨が多いし、どうせ美味しくないんでしょ?」と敬遠していませんか?

適切な下処理と調理法を知っていれば、カタボシイワシはサッパに負けない絶品の味になるんです。

まず、よく似た魚「サッパ」との違いを明確にしましょう。

見た目が似ているものの、背の色・体型・サイズ・味のいずれにも違いがあります。

エラ蓋の後ろの、小さな黒い斑点がエラにあるのがカタボシイワシ、胴体にあるのがサッパです。

カタボシイワシがまずいと言われる最大の原因は、味そのものではなく、物理的な障害にあります。

「ホネイワシ」と地方名があるぐらい小骨の多い魚です。

塩焼きなどの単純な調理法では骨が口の中に残り、非常に食べにくいです。

その特徴である小骨さえ上手に処理すれば、非常に美味しく食べられます。

骨の多い魚だけに、骨ごと美味しく味わうことでカタボシイワシの旨味を堪能できます。

三枚に卸してから腹骨を除き、残った小骨は骨切りや油調理で食べられるように下処理をします。

  • 酢締め
  • 揚げ焼き
  • 背越し

カタボシイワシは、正しく処理すれば風味は程よく、旨味十分の「美味しい魚」です。

小骨という特徴を理解し、適切な調理法を選ぶだけで、カタボシイワシはあなたの食卓を豊かにしてくれる美味しい魚に生まれ変わります。

次に釣れた際は、ぜひこの記事を参考に、カタボシイワシの本当の美味しさを味わってみてください。

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カタボシイワシはまずい?美味しい食べ方は?サッパとの違い FAQ

カタボシイワシは、水温が上がり、活発にエサを食べる夏から秋にかけてが旬です。この時期に釣れたカタボシイワシは、身がふっくらとしていて脂が乗っており、美味しく食べられます。ぜひ、夏から秋の釣行でカタボシイワシが釣れたら、迷わず持ち帰って、その旬の味を堪能してみてください。
それならフライパンでできる「揚げ焼き」か「唐揚げ」が断然おすすめです!下処理でウロコと頭、内臓を取り、塩コショウやカレー粉で下味をつけ、片栗粉をまぶして少し多めの油でカリッと焼くだけ。これなら小骨も気にならず、スナック感覚でいくらでも食べられます。
「まずい」というのは誤解です。カタボシイワシは小骨が多く、そのまま調理すると食べにくいのが難点ですが、適切な下処理や調理法を知れば、上品な旨味を持つ美味しい魚です。

 
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