貴方は「死滅回遊魚」って聞いたことはありますか?
「死滅」という言葉のインパクトから「何だか怖そうな回遊魚?」
なんて思っている方もいるかもしれません。「メッキアジ」は、その中の一種なんです。
この記事では、死滅回遊魚という魚たちの悲しい運命や生態、せめて、美味しく食べてあげることはできないかを解説します。
四方を海に囲まれている日本列島は、太平洋側は黒潮、日本海側は対馬海流の暖流が、列島を北上しています。
近年、温暖化による海水温の上昇に伴い、本来は南方系の魚種が、従来より北の海域で確認される事例が増加しています。
そして、これらの魚たちは水温が下がる冬を越すことができず、多くが死んでしまう運命にあります。
死滅回遊魚は、暖かい海で生まれ、海流に乗って他の海域に運ばれてしまう魚たちのことを指します。
冬になると、水温の変化に適応できず、多くの個体が命を落とすという、自然の厳しさを物語る現象です。
釣り人としては、死滅回遊魚を釣る際には、その生態を理解し、自然への敬意を払うことが大切です。
一般的に死滅回遊魚は、冬の水温低下によって死んでしまうとされていますが、近年では、一部の稚魚が越冬に成功する事例が報告されています。
これは、地球温暖化による海水温の上昇や、沿岸域の環境変化などが影響していると考えられています。
メッキアジは、特定の魚種を指すのではなく、複数のアジ科の魚の幼魚を総称する呼び名です。
主にギンガメアジ属やカスミアジ属などの幼魚の総称として使われることが多いです。
幼魚期には体表が銀色に輝き、まるでメッキを施したように見えることが名前の由来です。
これらの魚種は、いずれも熱帯や亜熱帯の海に生息しており、日本の沿岸部にも暖かい海流に乗ってやってきます。
釣り人にとっては、小型ながら引きが強く、人気のターゲットとなっています。
メッキアジは、一般的に「まずい」というイメージを持たれがちですが、 適切に処理し、新鮮なうちに調理すれば、美味しく食べることができます。
釣りたてよりも、数日間寝かせて味わう方が、身に旨味と風味が増して美味しく召し上がれます。
幼魚ならではの脂が少なく、味が淡泊であるため、そのあっさりとした味わいが特徴です。
くーねる様
メッキの刺身を造る場合、20cmを超える個体が、歩留まりの良さと捌きやすさからオススメです。
数日寝かせたその身は、アジ科の魚らしい香りと旨味が、噛みしめるたびに口に広がります。
個人的には、ギンガメアジのメッキが好みです
メッキの煮付けは、その淡白な身質を生かし、調味料で味わい深く上品な甘みと旨味が特徴です。
特にショウガやネギを加えた煮汁で調理すれば、風味よく美味しい一品になります。
ご飯のおかずやお酒の肴として楽しめます
メッキの唐揚げは、小型のメッキアジを美味しく食べるためにおすすめの調理法です。
カリッとした食感と香ばしい風味が楽しめ、子供から大人まで幅広い世代に人気があります。
小骨も気にならず、手軽に調理できるのも魅力です。
丸ごと食べられて、カルシウムも摂取できます
黒潮などの暖流の影響で、本来は南の海に生息するはずの魚たちが、私たちの身近な海にも姿を見せる機会があります。
これらの魚は「死滅回遊魚」と呼ばれ、悲しい運命の魚たちなのです。
釣り人にとって、メッキアジはその代表格。釣りを楽しむ機会を提供してくれます。
近年では、一部の稚魚が越冬に成功する事例が報告されています
「メッキアジ」は、ロウニンアジやギンガメアジなど、アジ科の魚の幼魚を総称して呼ぶ名前です。
銀色に輝いた姿から、メッキと名付けられました。
小型ながら引きが強く、人気の釣りターゲットとなっています。
一般的に「まずい」というイメージを持たれがちですが、 適切に処理し、新鮮なうちに調理すれば、美味しく食べることができます。
釣りたてよりも、数日間寝かせて味わう方が、身に旨味と風味が増して美味しく召し上がれます。
幼魚ならではの脂が少なく、味が淡泊であるため、そのあっさりとした味わいが特徴です。
死滅回遊魚であるメッキアジは、私たちに釣りの楽しみを提供してくれる一方、自然の厳しさも教えてくれます。
メッキアジをはじめとするこれらの魚を美味しく頂くことで、その生態を理解し、自然への敬意を払うことができます。
メッキ釣りは、釣りの入門にも最適なターゲットです。
初心者の方もベテランの方も、次回釣り上げた際は、ぜひその魅力を再発見してみてください。
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