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ツムブリの刺身の味は不味い?食中毒あるの?美味しい食べ方

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ツムブリの刺身の味は不味い?食中毒あるの?美味しい食べ方
 

せっかく釣り上げたツムブリ。

その美しい魚体を見ていると、新鮮なうちに刺身で味わいたいと思うのは、釣り人なら当然の欲求でしょう。

しかし、刺身にしようと考えると、ふと頭をよぎる疑問はありませんか?「もしかして不味い?」

「せっかく釣れた魚は、美味しく食べてこそ価値がある」――その想いを持つあなたにこそ読んでほしい内容です。

この記事を読み終える頃には、あなたはツムブリに対するイメージが大きく変わっているはずです。

 
 

そもそも「ツムブリ」とは?どんな魚?ブリとの違い

そもそも「ツムブリ」とは?どんな魚?

ツムブリは、世界中の温かい海に生息する美しい魚です。

体の中央付近に、鮮やかな青色または青緑色の縦縞が2~3本入るのが特徴的です。

この美しい模様から、英名では「レインボーランナー」とも呼ばれています。

 

ツムブリアイコン生態と特徴

生態と特徴

ツムブリは、スズキ目アジ科に属する海水魚です。

名前の由来は、「紡(つむ)ぐように群れで泳ぐ姿」や「細長い体型が糸を巻く“つむ”に似ている」ことに由来するという説があります。

京都府:ツムブリ
体長 大型は1mを超える
体形 前後に細長い紡錘形
特徴 尾ビレの手前に小離鰭がある
生息域 外洋の表層を回遊
食性 小魚、甲殻類 など
漢字 錘鰤、頭鰤
地方名 オキブリ、キツネ、ヤマトナガイユ など
 

ツムブリアイコンブリとの違い

ブリとの違い

ツムブリとブリは名前が似ているだけで、生物学的な分類からして全く別の魚です。

アジ科という大きな括りでは同じですが、その下の「属」が異なります。

人間で言えば「同じ苗字だけど、家系は全然違う親戚」というより、「赤の他人」に近いくらいの違いがあります。

 
ツムブリ ブリ
分類 アジ科 ツムブリ属 アジ科 ブリ属
体型 細長く、スマートで紡錘形 比較的太く、ずんぐり
体側模様 青色または青緑色の縦縞 不明瞭な黄色の縦帯
小離鰭 ある ない
頭部 前方に細長く小さい やや丸みを帯びている
 

ツムブリアイコンヒスタミンによる食中毒

ヒスタミンによる食中毒

ツムブリは、不適切な保存状態でヒスタミンが生成されやすく、食中毒の原因になることがある魚です。

ヒスタミン食中毒は主にアジ科・サバ科の青魚に多いと報告されています。ツムブリもアジ科に属しており、リスクがある魚とされています。

ヒスタミン食中毒を防ぐためには、魚を常温で放置せず、釣獲後や購入後は速やかに冷蔵庫(4℃以下)で保管することが重要です。

ヒスタミンの予防

  • 魚のエラや血液、内臓はできるだけ早く除去
  • 常温で放置せず、速やかに冷やして保管
  • ※料理前に注意:鮮度が低下した疑いのある魚は食べない
  • 唇や舌先に、異なる刺激を感じたら、食べずに処分
ヒスタミン食中毒:消費者庁

ヒスタミン毒は、一度生成されると加熱調理によっても分解されません。

特に、気温の高い季節に釣れた魚の、鮮度管理は非常に重要です。

見た目や匂いでの判別もできないため、予防が最重要です。

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ツムブリの味は不味い?美味しい食べ方は?

ツムブリの味は不味い?美味しい食べ方は?

ツムブリは、適切に処理され、新鮮な状態で食せば、決して不味い魚ではありません。

むしろ、その独特の食感と上品な旨味は、上級のアジのような「知る人ぞ知る味覚」です。

刺身でその鮮度を堪能するもよし、塩焼きでじっくりと味わうもよし、様々な調理法でその美味しさを発見できるはずです。

 ツムブリのさばき方

旬の食材百科様

ツムブリアイコン刺身

刺身

ツムブリの刺身の味は、「カンパチの上品な脂」と「マグロ赤身の濃厚な旨味」の「良いとこ取り」をしたような、非常にバランスの取れた味わいであると言えます。

噛みしめると、まず最初に感じるのはクリアな脂の甘み。これが口の中全体に広がりますが、決してしつこくありません。

そして一拍遅れて、赤身の奥から凝縮された旨味の波が押し寄せてきます。この甘みと旨味の二重奏が、ツムブリの真骨頂です。

ツムブリアイコン塩焼き

塩焼き

ツムブリの塩焼きは、淡白ながらも赤身特有の旨味が引き立ち、クセが少なく食べやすい味わいです。​

ある程度サイズの大きい、脂の乗ったツムブリを塩焼きにすると、皮の香ばしさと身の旨味が絶妙なバランスで楽しめます。

噛みしめると、淡白な中にも凝縮された魚本来の旨味がじわっと広がります。大根おろしとスダチをキュッと絞れば、まさに料亭の一品です。

ツムブリアイコンフライ

フライ

ツムブリのフライは、その食感の良さとクセのない上品な旨味で、誰もが美味しく楽しめる料理です。

揚げることで身がふっくらと仕上がり、パン粉の香ばしさも加わって、食欲をそそります。

小さいサイズはもちろん、大きいサイズのツムブリでも美味しく作れるので、ぜひ一度お試しください。

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カマスサワラ(沖サワラ)は危ない?味はまずいの?食べ方のレシピ まとめ

カマスサワラ(沖サワラ)は危ない?味はまずいの?食べ方のレシピ まとめ

せっかく釣り上げたツムブリ、「刺身は不味い」なんて噂を聞いたことはありませんか?

また、食中毒のリスクはないのか、美味しい食べ方を知りたいと思うのは当然です。

結論から言うと、ツムブリは鮮度が良いものであれば、刺身で非常に美味しくいただけます。

ツムブリは、世界中の温かい海に生息する美しい魚です。

体の中央付近に、鮮やかな青色または青緑色の縦縞が2~3本入るのが特徴的です。

この美しい模様から、英名では「レインボーランナー」とも呼ばれています。

不適切な保存状態ではヒスタミンが生成されやすく、食中毒の原因になることがある魚です。

ツムブリも他の赤身魚と同様に、ヒスタミンによる食中毒のリスクがあります。

一度生成されたヒスタミンは加熱しても分解されません。

ヒスタミンの予防

  • 魚のエラや血液、内臓はできるだけ早く除去
  • 常温で放置せず、速やかに冷やして保管
  • ※料理前に注意:鮮度が低下した疑いのある魚は食べない
  • 唇や舌先に、異なる刺激を感じたら、食べずに処分
ヒスタミン食中毒:消費者庁

ツムブリは決して不味い魚ではありません。

ツムブリは、その独特の食感と上品な旨味は、上級のアジのような「知る人ぞ知る味覚」です。

刺身でその鮮度を堪能するもよし、塩焼きでじっくりと味わうもよし、様々な調理法でその美味しさを発見できるはずです。

  • 刺身
  • 塩焼き
  • フライ

ツムブリは、適切に処理され、新鮮な状態で食せば、決して不味い魚ではありません。

鮮度に注意すれば刺身で美味しく、煮付けや塩焼き、フライなど様々な料理で楽しめる魅力的な魚です。

ぜひ、色々な食べ方でツムブリの美味しさを発見してみてください。

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ツムブリの刺身の味は不味い?食中毒あるの?美味しい食べ方 FAQ

ツムブリの旬は、一般的には秋から冬にかけてとされています。この時期は脂が乗り、最も美味しく味わえるでしょう。ただし、地域によっては旬の時期が異なる可能性もあるため、釣行する地域で確認してみるのも良いかもしれません。
ツムブリは、沖縄・奄美諸島・鹿児島・高知・和歌山などの南日本沿岸や沖合でよく釣れます。黒潮の影響を受ける暖かい海域を好む回遊魚で、沿岸からやや沖の中層〜表層を回遊します。潮通しの良い浅海の沿岸から沖合にかけて生息しており、特にパヤオ(浮き魚礁)や潮目の周辺は絶好のポイントとなります。
厚生労働省が公開している情報では、シガテラ毒の原因魚として主にフエダイ科、ハタ科、イシダイ科などの魚が挙げられており、ツムブリが直接的にリストアップされているわけではありません。しかし、ツムブリがアジ科に属しており、同じアジ科のヒラマサも原因魚として報告されていることから、漁獲地と大型サイズに注意が必要です。シガテラ毒は、主に熱帯・亜熱帯のサンゴ礁域で発生するため、これらの海域で獲れた魚には注意が必要です。

 
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