サクラマス（本マス）の刺身はまずい？塩焼きの美味しい食べ方は？
春の訪れとともに、川を遡上するサクラマス。
その上品な味わいは、普段の食卓を特別なひとときに変えてくれます。
しかし、「本当に美味しいのかな？」「鮭との違いは何？」そんな疑問を抱いたことはありませんか？
サクラマスと鮭の違いを知ることで、料理の幅が広がり、新たな味覚の発見が待っています。
この記事を読むことで、あなたも同じようにサクラマスを美味しく楽しむ方法を見つけることができます。
サクラマスってまずいの？塩焼きの美味しい食べ方は？鮭との違い？目次
そもそもサクラマスとはどんな魚？生態と特徴
サクラマスは、海に降りて成長し、産卵のために川を遡上する「降海型」と、一生を川で過ごす「陸封型（ヤマメ）」に分けられます。
本種は、川と海を行き来する回遊魚であり、春から夏にかけて川に遡上して産卵を行うため、その名の通り「桜」が咲く頃に川に戻ることで「サクラマス」と呼ばれます。
生態と特徴
サクラマスは、サケ目サケ科に属するヤマメの降海型の魚です。
川で生まれ、海で成長し、再び産卵のために川に戻るという、サイクルを持つ魚であり、その地域での接岸や遡上の時期に、桜の開花と重なるのが名の由来です。
| 体長 | 成魚は60cm前後 |
|---|---|
| 体色 | 海域は銀白色 |
| 生息域 | オホーツク海、日本海 |
| 食性 | 小魚、甲殻類、昆虫など |
| 漢字 | 桜鱒 |
| 地方名 | ホンマス、カラフトマス、ヒラマス |
| 市場価値 | 高値 |
| 高級名称 | 板マス：体高のある肥満形 |
鮭（白鮭）との違い
サクラマスと鮭は、どちらもサケ科に属する魚ですが、生態、味わい、そして漁のタイミングにおいて明確な違いがあります。
古くから、マス（本マス）といえばサクラマス、鮭といえば白鮭（秋鮭）とされています。
現在のサーモン（鮭）やトラウト（鱒）の定義が非常にややこしく複雑になっているので、ここではサクラマスと白鮭の違いについて解説します。
| サクラマス | 白鮭 | |
|---|---|---|
| 分類 | サケ科 | サケ科 |
| 体長 | 成魚は60cm前後 | 成魚は80cm前後 |
| 体色 | 銀白色 | 銀白色 |
| 漁獲時期 | 春～初夏 | 夏～秋 |
| 地方名 | ギンマス、カワマス、ギンケ など | 秋鮭、シャケ、アキアジ など |
| 漢字 | 桜鱒 | 白鮭、秋鮭 |
| 高級個体 | 板マス | 時不知、鮭児、大目、目近 |
サクラマスに寄生虫いる？
天然のサクラマスには、寄生虫がいる可能性があります。
特に、アニサキスや日本海裂頭条虫（サナダムシ）などが寄生することが知られています。
安全に食べるためには、以下の点を必ず対策します。
これらの対策を講じることで、美味しく安全にサクラマスを楽しむことができます。
特に、刺身などの生食を楽しむ際には、必ず冷凍処理を行うことが大切です。
サクラマスがまずい訳が無い！美味しい食べ方は？
サクラマスは、その脂の乗った柔らかい身と濃厚な旨味から、非常に美味しい魚です。
適切な調理法を用いることで、その美味しさを最大限に引き出すことができます。
サクラマスの捌き方
銀座渡利様
刺身
サクラマスの刺身は、他のサケ類と比べて脂肪分が豊富で、非常に滑らかな口当たりと上品な甘みが特徴です。
ただし、寄生虫対策として冷凍処理が必須であることに注意が必要です。
桜鱒好き人間
これを食べると春だな～って実感します
塩焼き
サクラマスの塩焼きは、そのシンプルさゆえに素材の良さを最大限に引き出す料理法です。
脂ののった身がふっくらと焼き上がり、塩のシンプルな味付けがサクラマスの自然な旨味を引き立てます。
桜鱒好き人間
脂ののった身がふっくらと焼き上がり、サクラマスの旨味を引き立てます
ムニエル
サクラマスは、ムニエルにすると、その身の旨味と繊細な香りが引き立ち、上品な味わいが楽しめます。
バターの風味とレモンの酸味が、魚本来の味を引き立て、飽きのこない一品です。
桜鱒好き人間
バターとサクラマスの相性の良さがわかる一品です
ちゃんちゃん焼き
ちゃんちゃん焼きは、北海道の漁師料理として発展し、主にサケを使うことが多いですが、脂が乗ったサクラマスを使うことで、さらに美味しさが引き立ちます。
ふっくらと焼き上がったサクラマスと味噌のコク、野菜の甘みが絶妙に調和した、栄養満点で美味しい料理です。
桜鱒好き人間
味噌ベースのタレが、飽きずに食べられます
サクラマス（本マス）の刺身はまずい？塩焼きの美味しい食べ方は？まとめ
サクラマスはまずいと言われることは稀で、むしろ脂の乗りが良く、鮭とは異なる上品な風味が特徴です。
特に、塩焼きは、サクラマスの旨みを最大限に引き出すシンプルな調理法としておすすめです。
天然のサクラマスには、寄生虫がいる可能性があります。
特に、アニサキスや日本海裂頭条虫（サナダムシ）などが寄生することが知られています。
安全に食べるためには、以下の点を必ず対策します。
春の訪れとともに、川を遡上するサクラマス。
その上品な味わいは、普段の食卓を特別なひとときに変えてくれます。
また、サクラマスと鮭の違いを理解することで、それぞれの魚の魅力を最大限に引き出すことができます
桜の開花時期だけの、贅沢な味覚を存分にお楽しみ下さい。
サクラマス（本マス）の刺身はまずい？塩焼きの美味しい食べ方は？FAQ
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